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2009年12月21日

贅沢はいろいろ 「ラグジュアリー」展親子クルーズ

ファッションの展覧会「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展をめぐる
親子ギャラリークルーズを行いました。

スタジオに集合した参加者の皆さんと一緒に、
まずは展覧会タイトルになっている「ラグジュアリー」=「贅沢」について
考えてみました。
「あなたにとって贅沢だなと感じるのはどんな時ですか」とたずねると、
「温泉にのんびり浸かっているとき」というおかあさん、
「勉強しないで、1日ゲームし放題のとき」という子や、
「ごちそうを食べたとき」という子など、
贅沢を感じるものは人によってさまざま。

自己紹介.jpg


自己紹介を終えたら、3チームに分かれていよいよ展示室へ出発です。
この展覧会で一番古い作品は
約400年前、エリザベス女王1世に献上されたというボディス。
ボディス全体にふんだんに金の糸が使われ、華やかな刺繍が施されています。

エリザベス1世.jpg


この作品は大変古くて貴重なため、生地が傷まないように照明が暗くなっていて
細かいところがよく見えないため、PS3を使って細部をじっくり観察してみると・・・
なんと!かたつむりや、エンドウ豆、チョウチョ、イモ虫などの刺繍が見えてきます。

プレステで確認.jpg


さらに奥へ進むと、約5000匹の玉虫の羽が刺繍されているドレスが!
緑色の羽に光が当たると七色に輝き、とてもきれいです。
そのきれいさと、その正体が虫であるということに、
大人もこどももびっくりです。

玉虫刺繍のドレス.jpg


玉虫を実際に見たことのない子も多く、
玉虫の標本を見せてあげました。
「きれい」という一方、「かわいそう」という声も。

玉虫.jpg


コムデギャルソンの洋服では、身体のさまざまなところにコブのついたドレスや、
どこから手をだしたり頭を出したらいいのか戸惑うようなドレスをみながら、
「お母さんにプレゼントするとしたら、どれがいいか」を考えてもらいました。

アトリウムトーク.jpg


最後は、くし、トランプ、かつら、ビンの王冠、そしてクリスマスの飾りつけのモールなど、
驚きの材料で作られたマルタンマルジェラの洋服。
だれも思いつかないようなマルジェラの想像力にみんな釘付けです。

くしの服.jpg


展示を見終えた後は、展覧会を振り返るために、
マルジェラの手法をまねて、クリスマスのモールでこどもの洋服づくりをしました。
「洋服を作る」なんてほとんど初めての体験のようなお父さんも
こういった材料ですから、どんどん工夫できます。

制作する父子.jpg


こどもたちからも、「この辺にモールがもっといっぱいほしい」とか、
「緑色のモールと金色のモールを交互にして」など
どんどんイメージをお父さんお母さんに伝えていきます。

母子で作る.jpg


完成後は記念撮影。
それぞれ個性の光った洋服ができました。
来週に迫ったクリスマスパーティに着る、という子も。

完成記念写真2.jpg


普段は洋服に全く関心がないという、こどもやお父さんも、
洋服や装うことについて楽しく興味を持ってもらえたようです。
                                (武)

2009年12月10日

文化祭でファッションショー 府中東高校

都立府中東高校 020.jpg

府中東高校の家庭科部のみなさんが
「ラグジュアリー」展の見学に来てくれました。
担当学芸員のトークを聞きながら、
カタツムリや蝶などの刺繍が金の糸で施されたエリザベス1世のボディスや、
玉虫が5000匹縫いつけられたドレスなどをゆっくり見ていきました。

マルタン・マルジェラのコーナーでは、
その素材の奇抜さに驚いたようです。
ところどころが錆びた世界のビンの王冠を集めて作られたベストなど
身近で、そして新品ではない様々なものが材料となっているのです。
なかでも、クリスマスの飾りつけなどで使われる金色のモールで作られたジャケットは、
「遠くから見ると毛皮みたいに見える」。
引率の先生からも「これいいじゃない!」と好評です。
たしかに、この服のように金のモールで作られたイブニングドレスがあったら、
パーティに着ていくと素敵かもしれませんね!

文化祭のときに自分たちでデザインした洋服のファッションショーをするとのこと。
今回の展覧会でアイディアのヒントを掴んで、
来年の学園祭に生かしてくれたら素敵ですね!
                       (武)

贅沢ってなんだろう?

東川ブログ用1.jpg
今日は、江東区立東川小学校6年生のみなさんが来館し、
現在開催中の企画展「ラグジュアリー:ファッションの欲望」を
鑑賞しました。

初めに「ラグジュアリーの意味って知ってる?」とたずねると、
みんな「???」といった表情で、意味を知っている子はいませんでした。
「贅沢」という意味であることを伝え、
「じゃあ、みんなの一番の贅沢は?」と尋ねると、
「おいしいお寿司をいっぱい食べること!」と返ってきました。
やはり贅沢=食べ物のイメージの方が強いようです。

今日みんなで見たのは、絢爛豪華な装飾がほどこされた
17,8世紀の王侯貴族のドレス、かと思えば、一切の装飾性を
そぎ落とし、シンプルの中にも素材や縫製にこだわった服。
割れた皿やトランプ、靴紐など、ありふれた身の回りの素材を使って、
丁寧な手わざで製作されたたった1点の服。

ひとくちに“贅沢”な服といっても、それは物理的に目に見える贅沢から、
精神的な心の豊かさまでを扱った様々な洋服。

写真のドレスは、スカートの模様が花柄に見えますが、
じつはこの模様、5000匹の玉虫の羽をむしって縫い付けて
あるという代物。
こどもたちもはじめは、きれいな模様だなーと眺めていましたが、
そのことを知るや否やぞっとした表情に。
でも、羽だけ見てもいったいどんな虫か想像がつかないので、
本物の玉虫の標本を見てもらいました。
するともっとぞっとしたようです。。。

服は毎日着るだけに、あまり意識して見た事はないと思いますが、
今回の展示されているさまざまな服を見て、
ラグジュアリーの意味を少しでも実感してくれたら良いなと思いました。(G)

2009年12月 9日

とうとう美術館へ! 第三吾嬬小学校

第三吾嬬小学校 002.jpg

この日来てくれたのは、墨田区立第三吾嬬小学校の6年生のみなさん。
実は私たちは以前に彼らに会ったことがありました。
というのは、昨年度の「アーティスト1日学校訪問」で
美術家の内海聖史さんと一緒に訪問授業を行った学年なのです。
内海さんが訪問授業をしたときに、
少しだけ内海さんの作品のスライドをみんなに見てもらっていたので、
現代美術というのがどんな感じなのかも少し知っていました。
そして、とうとう美術館へ見学に来てくれたのです!

まず3チームに分かれて常設展示室を見学。
《マリリンモンロー》では、
同じ顔なのに、色によって見え方や感じ方が違ってくることや、
その人らしさ、自分らしさって何だろうということを見ていきました。
第三吾嬬小の6年生は卒業前に自画像を描くことが伝統になっているそうです。
そのときに
色遣いについて考えてみたり、
みんなの思う「自分らしさ」と自分の思う「自分らしさ」について
考えたりしてもらえたらいいですね。

展示室をめぐってさまざまな作品を見ているときに、
こどもたちからなぜか「内海さん」という言葉が聞こえてくることも何度かあり、
訪問授業が何カ月も前のことだったにも関わらず、
現代美術との初めての出会いの印象の強さを感じました。

段階的に少しずつ現代美術との距離を深めている6年生。
どんな中学生になるのか、本当に楽しみです。
                    (武)