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2009年9月30日

自分だけのお気に入り

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今日は雨の中、江東区の北砂小学校5年生のみなさんが
傘をさして元気よく歩いてきてくれました。

学校が美術館の近くにあるため、
以前常設展示室を見たことがあるという子もちらほら。

展示室の入口からは、エルネスト・ネトの《flower2》という大きな作品が
アトリウムの吹き抜けの天井からぶらさがっているのが見えます。
床にはクッションもおかれており、こどもたちは思い思いの場所でくつろぎながら、
上を見上げて鑑賞しています。(写真)

また、この作品からはにおいもでているため、思いあたるにおいを
想像してみるのも楽しい鑑賞方法のひとつです。
聞いてみると「木の香り」「歯医者のにおい」「お茶」などなど、いろいろなにおいを教えてくれました。

自由時間には、学校が用意したワークシートに取り組み、
心に残った作品や、お気に入りの作品の絵や感想を
みなさん熱心に書き込んでいました。

帰りに、どの作品が気に入ったかみなさんに聞いてみると、
ひとりの男の子が「光った魚が、黒い中にいる作品」と答えてくれました。
他の子は「どこにあったの?」 と不思議そうな顔をしていましたが、
自由時間中、男の子は、かなり長い時間その作品をみつめていました。

自分だけのお気に入りに出会えるのも美術館ならではの出来事。
一人ひとりのお気に入り、きっとみつかったことと思います。(G)

2009年9月27日

小さなこどもと一緒に ひよこツアー

未就学児の親子を対象とした「ひよこツアー」。
今回は、乳児の日と年少~年長の日の2日に分けて実施し、乳児に14組、
年少~年長に12組の親子が参加してくれました。

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まずスタジオに集合し、保護者の方に「お子さんと美術館を楽しむヒケツ」として、
親子の対話や親から子への働きかけが鑑賞のポイントであることを説明。
それから展示室にある作品の画像を使ったパズルに親子で挑戦してもらいました。

常設展示室では、2グループに分かれてトニー・クラッグの≪東京―ヴッパータール≫を
見たり、木村友紀の≪YOU MAY ATTEND A PARTY WHERE STRANGE CUSTOMS
PREVAIL≫を見てリズム遊びをしたりして、回りました。

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グループで鑑賞した後は、作品の一部を拡大した写真を載せたワークシートを
各親子に渡して、作品探しのゲームをしながら、自由に展示室を見てもらいました。

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言葉を発することがまだ難しい赤ちゃんにも、親が優しく語りかけながら
楽しそうに見ている姿がとても印象的でした。

参加者の中には、小さな子供を連れて美術館に来ることをためらっていた方も
たくさんいらっしゃいましたが、ツアーをきっかけに親子で楽しむコツをつかんで
頂けたようでした。

これからも気軽に親子で美術館にいらしてくださいね!
                                           (S.N.)

2009年9月26日

秋田県の先生方

秋田県の図画工作・美術の
指導主事の先生方が当館のスクールプログラムの調査にいらっしゃいました。

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先生方は対話型の美術鑑賞教育について
これまでもかなり詳しく研究をなさっていて、毎年報告書も出していらっしゃいます。
当館のスクールプログラムが「対話型」というだけでなく、
「体験的な鑑賞」ということを謳っているため
その部分に未知のものを感じられたそうです。
というわけで、
当館のスクールプログラムについて説明後、
実際にこども達が見学に来た時に我々がどのようなトークをしているのかを
先生方に体験していただきました。

ひとつめは、
アトリウムにあるエルネスト・ネトの作品で
作品に使用されている材料を触りながら鑑賞するもの。
ふたつめは
栗田宏一の土の作品で
アーティストからいただいたサンプルの土をじっくり見ながら鑑賞するもの。
最後に
金氏徹平の作品で、触るものは何もないけれども
こどもが興味を持つところ(キャラクター)を手がかりに深く鑑賞するもの。
先生方からは
こうした五感を刺激する体験とトークが
もう一度作品を最初よりも詳しく見ようという気持ちにさせ
感性を高めることにつながる点がとても良い、
という感想をいただきました。
指導主事の先生方ということは学校現場では教頭先生?
美術館での鑑賞授業に理解のある教頭先生がいらっしゃると
学校も見学に出やすくなることと思いますし、うれしいことですね。
美術館での鑑賞授業が先生方から県全体に広がることを願っています。
ぜひいつか、学校のこどもたちといっしょに来てくださいね。
                               (武)

2009年9月25日

想像力の爆発?! 業平小学校

ブログ用 090925 墨田区業平小.jpg

連休も明けた金曜日、
今日は、墨田区立業平小学校の皆さんが美術館に来てくれました。

集まったら、まずはいつもの「美術館のお約束」から。
「さわらない・さわがない・はしらない」の三つをしっかりと確認して、
常設展示室に向かいます。

高松次郎《扉の影》では、
作品に描かれた二人分の影に、
皆さんの熱い視線が注がれました。
「きっと夫婦だよ」、「泥棒で、家に侵入しようとしている」など、
ちょっとずつ想像が膨らみます。

そして、エルネスト・ネト《flower 2》では、
みんなの想像力が一気に爆発!
この作品名を伏せたまま、一体これが何に見えるか尋ねてみると、
朝顔、雨が降っている様子、はたまたUFO・・・など、
様々な意見が活発に飛び交いました。
また、このアーティストの性別を想像してもらうと、
不思議なことに「男の人!」という意見のみが聞こえます(正解です!)。
そこで、どうしてそう思ったのか質問してみると、
「想像だけれど、きっとお花の好きな男の人だと思った」などという意見が。
確かに、花を愛する気持ちは、女性だけのものではありませんよね。
皆さん、とっても想像力が豊か、
そして、驚くくらいに、とっても感性が鋭いのでした。

頭をいっぱいに働かせ、想像力を駆使して作品を見るのは、
美術館ならではの醍醐味ですね。(前)

2009年9月 9日

いろいろある美術館 金竜小学校

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台東区の金竜小学校の6年生がバスに乗ってやってきました。
6年生となると、みんなの前で発言することが
ちょっとはずかしい、という子もいます。
はじめにチームに分かれて3点ギャラリートーク。
エルネスト・ネトの作品は
こどもも大人も、誰もがついつい触ってみたい衝動に駆られます。
でもこども達は展示室に入る前に聞いた美術館の約束事のひとつ
「作品にさわらない」を守って我慢しています。
そこで、ミュージアムスクールにやってきたみなさんには特別に、
作品に使われている材料を紹介。
袋として使われているとても伸びのよい布や、
天井近くでずっとにょろにょろと動いている発泡ビーズ、
そしてガラスのビーズ、クローブやショウガの粉。
粉は香りがきついので、そっと鼻を近づけて嗅がないと、むせてしまう子も。

その後は各自で気に入った作品をさがして展示室をめぐります。
どんな作品が良かったか聞いてみると、
「キツネみたいな、ちょっと怖いやつがあった」(《拘束のドローイング》について)
「宇宙人としゃべっている感じになった」(《Ears with the Chair》について)
など
ユニークかつ作品の特徴をうまく言い当てているような意見がどんどん飛びだしました。

こんどはぜひ家族一緒に遊びに来てくださいね。
                         (武)