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2009年1月15日

かっこいい紫色をつくろう 中野区立谷戸小学校

「アーティストの1日学校訪問」2校目は、中野区立谷戸小学校。
この学校のスクールカラーは紫色。
その慣れ親しんだ色をテーマに、ということで、
授業は「かっこいい紫色をつくろう」。

「紫色は何色でつくる?」と内海さんがこどもたちに尋ねると、
「青と赤!」という答え。
そこで内海さんが
「今日はそれ以外の色も混ぜてみて、かっこいい紫をつくろう」
というと、こども達は
「じゃあ、緑混ぜちゃおうかな」「オレンジ混ぜてみよう!」
とおそるおそるチャレンジ。
すると、なんと自分だけの何とも言えない紫色ができました。

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内海さんはみんなの独特な紫色を見て、
「おっ!いい色だね~!」と声をかけます。
中には、限りなく茶色っぽい紫や、ほとんど黒に近い紫、など
一見よく知っている紫色から遠い色もあり、
だんだん不安になってきたたこどもたちにも
内海さんは「自分が紫だと思うものは紫でいいんだよ」とか、
「大丈夫!いい紫色だよ!」と声をかけます。

09.1.15 中野区立谷戸小学校 077.jpg

一人がだいたい4枚ぐらいの画用紙を使って
それぞれ違う紫色を塗りました。
最後にそれを全部つなげると
大きな紫色の作品が壁から吊りあがりました。
さっき紫色じゃないのではないかと心配していた子のものも
壁に吊り下げた中にありますが、
しっかりと紫色の画面を構成しています。

09.01.15 中野区立谷戸小学校 122.jpg

紫色の多様さと色の美しさを目の当たりにしたこども達。
そのあとで、内海さんの青い作品をみんなに見せると
青い色が何種類も使われていることに驚き、きれいさにため息が漏れました。
簡単な制作をとおして、色彩の奥深さを実感できた時間でした。
(武)

2009年1月14日

学校訪問スタート! 東大和市立第一小学校

今年度の「アーティストの1日学校訪問」がいよいよスタートしました。
今年度の訪問アーティストは、画家の内海聖史さん。
当館では、2008年春の「屋上庭園」展に出品していました。
絵の具の色の美しさをテーマに絵を描いてます。

訪問授業第1回のこの日、
やってきたのは東大和市の第一小学校。
温かい感じのするアットホームな学校でこどもたちはとっても元気!
図工の先生が「今日だけの図工の先生」内海さんを紹介。
絵の具の色をテーマに、「かっこいい緑色をつくる」という授業がスタートです。

2009.1.14東大和市立第一小 005.jpg

普段は青と黄色を混ぜたり、緑色の絵の具をそのまま使っているこどもたちですが
今日は赤やオレンジ、紫色など緑とは関係ないような色も混ぜて、
「自分だけのかっこいい緑色」を作ります。
緑色ができたら、四つ切の画用紙に刷毛を大きく動かしながら塗ります。
完成したら、「もっとかっこいい緑色」を作って別の画用紙に塗る…
こうして、一人ひとりが4~5枚の画用紙を使って違う緑色の絵を作りました。

09.1.14東大和市立第一小 029.jpg


全員の絵をテープでつないで廊下の壁に貼り、
大きな緑色の画面が出来上がりました。
その壁の前に立つと視界が緑色でいっぱいになり、
全身が緑色に包まれるような感覚になります。
みんなで一緒に緑色の壁を眺めていると、
「緑っていろいろあるんだね」という声。
内海さんはポケットから拾ってきた草や葉をいくつか出して、
「自然の中にもいろいろな緑があるんだよ」と話しました。
色を作る途中で「緑色じゃなくなった~」と言っていた子のものも、
こうしてみると緑色の一つになっています。

09.1.14東大和市立第一小 059.jpg

その後は質問タイム。
「好きな色は何ですか?」という質問から、
「彼女はいるんですか?」というものまでさまざまな質問が飛び出し、
「サインしてください」とサインをせがまれる一幕も。
こうして、
内海さんの学校訪問初日はあっという間に終わりました。
                               (武)

2009年1月 9日

みんなの運動靴にも・・・! 港区立御田小学校

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昨日から雪が心配されていましたがお天気は雨。
そんななか、バスに乗ってやって来たのは、港区立御田小学校。
御田小学校は以前にも美術館に来てくれましたが
なんと今日来てくれたのは1年生!!
お友達と一緒に美術館に来るなんて初めてで
ワクワクが抑えきれない様子です。

「はじめてのびじゅつかん」なので
今日は自由見学は無しにして、
3チームに分かれて最初から最後まで
お散歩のように展示室を鑑賞しました。

アトリウムにあるトビアスの作品の中に入ると
まず、「声がひびく!!」と
作品の中の感じが違うことに気づきました。
この作品はガレージの模型なので
実は組み立てたり、しまったりが簡単にできるようになっていて、
接着ものりではなくマジックテープを使っています。
「ちょうどみんなの運動靴と同じように・・・・」と話すと
こどもたちは一斉に自分の靴のマジックテープを
ペリペリペリペリとはったりはがしたりしはじめました。
みんな自分で実際にやってみて、どういうことなのかを
確かめていたのです。
「みんなの靴がのりで貼り付けてあったらどうしよう?」と聞くと
すぐに「とれないからこまる!ぬげない!」という答え。
「組み立てたり、しまったり出来る」という言葉の意味を
しっかり理解したようです。

展示室を一周しましたが、
奈良美智の絵を見て「すごい!」
草間弥生のボートを見て「すごい !! 」
足立喜一郎の電話ボックスを見て「すごい !!! 」
と、ひとつひとつに驚くこどもたち。

2年生になった時に、ぜひまた来てもらいたいですね。
                         (武)

2009年1月 8日

切なさを思い出した作品・・・足立区立寺地小学校

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2009年最初に見学に来てくれたのは
足立区立寺地小学校の5年生の皆さん。
「三菱ふそう」さんの協力によるバスに乗ってやってきました。

まずはチームに分かれて展示室で鑑賞です。
大竹伸朗の「ゴミ男」では、まずは触らないように近づいて
どんなものが材料に使われているのかじっくり観察。
絵の具のチューブ、電卓、ギターのネック、写真、などなど
いろいろ発見しました。
そしてこれが作家のスタジオから出たごみで出来ていることを明かすと
「え~」という静かなどよめきが。
その後
「自分にとってはとても大切なものだったのに、
家族にゴミと間違えられて捨てられたことのある人いますか?」
と聞いてみました。
するとほとんどのこどもたちが手を挙げました。
その時のみんなのちょっと切なそうな表情といったら・・・。
そして、この作品に使われている一見ゴミのようなものたちは、
実は大竹さんにとってはゴミではないのかも知れない、と
思い始めたようでした。

その後の自由見学では
図工の島田先生特製のワークシートに
お気に入りの作品などを書き込みながら鑑賞。
帰り際にみんなのワークシートを見るといっぱい書いてあって
一生懸命に鑑賞したことが伝わってきました。
                        (武)