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2008年12月25日

お気に入りを探せ!~武蔵野市立本宿小学校

本宿小.JPG

今日は吉祥寺から本宿小学校6年生66人が
MOTコレクションを見にきてくれました。

当館の貸出DVD教材“アーティストに会いにいこう!”を
事前学習で視聴してきたみなさん。
当館に来るのは初めてなのに、
白髪一雄の作品の前では、
「あー!これこれ。足で描いた作品だよね。」となんだか嬉しそう。
(DVDに白髪一雄さんが出演しているのです。)
初めての場所で、知り合いにあったような
ほっとした表情が浮かびました。

学芸員のギャラリーツアーが終わって自由時間になると、
ワークシート片手に、
きょろきょろする生徒の姿が。
ワークシートをのぞくと、
“お気に入りの1点”を書く欄がありました。

この写真はその“1点”(名和晃平の作品)が見つかって、
一生懸命に書き込みをしているところです。

お気に入りを探したり、音を聞いたり、
ベルを押したり、輪ゴムをくぐったり・・・
帰る時には「もっと見たかった~」という生徒もちらほら。

でも初めての現代美術館訪問では、
時間があまって退屈してしまうよりも、
それぐらいが丁度いいのかもしれません。
ぜひ今度はゆっくりとご家族で来てくださいね。(C.M.)

年末恒例のお客様~横浜市立美しが丘中学校

美しが丘中.JPG

今日、クリスマスの日に来てくれたのは、
横浜市立美しが丘中学校の美術部のみなさんです。

お会いするなり、付添のご父兄の方から
「去年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします。」と
丁寧なごあいさつをいただきました。

そうそう。去年もこの時期に、SPACE FOR YOUR FUTURE展を
見にきてくれました。
(その様子は⇒http://www.mot-art-museum.jp/blog/edu/2007/12/
大切な冬休みを使って毎年足を運んでくださるなんて・・・
本当にありがとうございます!

さて今日、最初に紹介したのは、
エントランスにあるベアトリス・ミリャーゼスの作品です。

ガラスにカラフルなシートを貼り付けたこの作品は、
グレーが基調のエントランスホールを
華やかに彩ってくれます。

この作品のように、ミリャーゼスは
駅やデパートの壁など一般の人が自然に目にできる公共空間に
数多く作品を展開しています。

「もしミリャーゼスが美しが丘中学校に来てくれたら、
どこに作品を飾ってほしい?」とみなさんに質問すると、
「倉庫」「体育館かな?」「でもボールとか見にくいかも・・・」
そして「校舎全体がいい」など活発な意見が出ました。

ちょとした工夫で、自分のまわりが一気に明るく元気になる。
そんな芸術の力を感じていただけたでしょうか?
ぜひ来年もまたぜひ展覧会を見に来てくださいね!(C.M.)

2008年12月18日

行列は続く、続く・・・・・・足立区立花保小学校

花保ブログ用.JPG

12月に入って、「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展の
ミュージアム・スクールは千客万来です。
お陰様で、今週は小学校から高校までの5校に
来ていただくことになりました。

さて今日の午後は、
足立区立花保小学校の6年生でした。

美術館に来るのはほぼ初めての子供ばかりなので、
「慣れない場所で騒いだり、
作品を壊したりしないかしら」。
下見の時から先生たちは心配そうでした。

そんな不安を払拭するために、
先生たちは念入りに美術館見学の作戦を
練っていたのです。

自由時間にどの先生がどのポイントにつくか?なども、
美術館の平面図を使って、
シュミレーションしてくださっていたようです。

そんな先生たちの心配をよそに、
子どもたちはじつにのびのびと楽しそうです。
今日、特に子供たちに人気だったのは、
オイチシカの≪フィルター・プロジェクト≫でした(↑の写真)。
長~い行列ができました。

この作品は中に入って歩ける迷路のようになっているのですが、
青、緑、ピンク・・・などの色のカーテンを次々とくぐって進むと、
最後の方に“ジュース・ポイント”が現れます。

そう。色を視覚的に体験するだけでなく、
ジュースを飲んでお腹の中にもオレンジ色を入れる・・・作品なんです。
このアーティストの一風変わったアイデアに、
子供たちはすっかり魅了されたようでした。

こうして大きなルール違反もなく、
気持ちよくミュージアム・スクールは終了。
これも先生たちの作戦勝ちですね。
みなさん。おつかれさまでした。(C.M.)

タイトルから作品を想像してみる?!

ブログ赤羽6年.JPG
学校の団体鑑賞もいよいよ大詰め。
今日は先日に引き続き港区立赤羽小学校の
6年生がやってきました。

常連の赤羽小学校さんは、事前準備も万全です。
先日の低学年同様、「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展
特性のこどもポケットガイドに書いてある作品タイトルをもとに
想像して絵を描いてきて実作品と見比べてみます。
そして、実作品を描くのです。

写真(↑)は、avafの作品を描いている女の子。
空間全体が作品なので、どこを描くか結構迷ってしまいます。

その他の子どもたちも自分が想像していた作品との違いに
驚いたり、感心したりして熱心に見ています。

ことばから事前に作品を想像してくるという鑑賞方法。
こちらが想定していなかったこどもポケットガイドの
活用方法は、嬉しい限りです。
ぜひ、みなさんもやってみてはいかがでしょうか?(G)

2008年12月17日

展示室の外にも作品がいろいろ 江東特別支援学校

江東特別.JPG

雨の中を歩いて「ネオ・トロピカリア」展を見に来てくれたのは、
江東特別支援学校の高等部のみなさん。
人数は50人ぐらいでしたが高校生ともなると体が大きいので
もっとたくさんの人数に感じられます。

到着後2チームに分かれてスタートです。
はじめに、エントランスからカフェテリアへ。
「えっ?! もうお茶?」と思いきや
ギャラリートークの始まりです。
カフェテリアの窓に取り付けられた
ルシア・コッホの作品を鑑賞するためです。

コッホの作品はMDFという木の板に
さまざまな伝統的な模様がカットされているもの。
向こう側から光が洩れて、とてもきれいなのです。
障子のように動かして、模様同士を重ねると、
また違う模様になったり、様子が変わっていきます。
生徒さん達に「うごかしてごらん」と言うと、
実際にさわって動かしてみる人がいれば
ちょっと離れて全体の様子が変化するのを楽しんでいる人もいて、
それぞれの楽しみ方をしていました。

そのあとも
花瓶をクラゲにしたり、綿あめを雲にしてしまうマレッペに共感したり、
オイチシカのパランゴレをまとって踊ったり、
楽しんでくれたようです。

美術館に一歩入った途端に、
学校とも、駅とも、他のどんな場所とも違う、
「美術館」の独特の空気を感じ取っていた生徒のみなさんの
敏感で鋭く繊細な感性を感じました。
                                     (武)

2008年12月16日

予想外の展開 赤羽小学校2年生

赤羽2年 (11).jpg

当館ではおなじみの港区立赤羽小学校。
「大岩オスカール」展にも5,6年生が来てくれています。
今日来てくれたのは2年生68人。
当館での見学は初めてのみんなは、
お弁当持参で来てくれました。

まずは荷物を置きに講堂へ。
すると
「えいがかんみたい!」
「先生、えいがみるんですか?」
と、講堂の様子だけでも楽しそうです。

その後、3チームに分れて展示室をまわりました。
オイチシカではマントに盛り上がり、
カペトではトレードマークの女の子に気づいて驚き、
パペの金色の糸のきれいに輝く様子にため息し・・・・。
すべてに全力で反応してくれるので、
一緒にまわっているこちらも楽しくなってきます。

図工の高木先生は
今日の見学のために事前授業を行っていました。
子どもたちにいくつかのコマ割りをしたワークシートを渡して、
当館特製「こどもポケットガイド」の見出しタイトルを読み上げて、
子どもたちがその言葉の一つを選んで
そこから想像するものをワークシートの1コマに描いていました。

この日、みんなは想像してきた絵の横のコマに
実際に見た作品の様子を描きました。
「光のシャワー?」という言葉でいろいろと想像を膨らませてきた子たちは、
パペの金色の糸の作品の傍らに座って(寝そべって?)
スケッチしていました。
作品の見え方が角度によって変わるので
どの位置でスケッチするかは意外と大問題なのです。
「音と色の大洪水」という言葉で想像してきた子は、
絵画作品だと思っていたそうで、
avafの空間を見て「どうやって描いたらいいの~?」と困惑気味。

映像が作品だったり、空間が作品だったりと想像を超える作品がいっぱいあって、
とても楽しんでくれていましたが、スケッチに苦労したかもしれませんね。
(武)

もっと見たい!!! 赤羽小学校3年生

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午前中の2年生に引き続き
午後からは学校で給食を終えた3年生が来てくれました。
3年生は2年生より少し人数が増えて75人!

午前中と同様、3チームに分かれて
展示室でギャラリートークをしました。

オイチシカの作品《フィルター・プロジェクト》は
カラフルな通路を通り抜ける作品。
通路の先にマンゴジュースが置いてあり、
通路を通る人々が飲むことができますが、
学校で来ている子どもたちはジュースの部分だけ端折って見学です。

体にいくつもの色を次々に浴びてカラフルになれるというこの作品、
通り抜けるだけでも気分がリフレッシュします。
通路を歩きながら、「何色がまだくぐってないかな?」と聞くと
「わかんない!・・・あれっ?赤はまだかな」という声。
次々に浴びる色の光に夢中になって、
もう何色がどうだったか、わからなくなるのも当然です。
進んでいくと現れる色に「あっ!白かぁ」と
そんな色もあったなと思いだしたり。

滞在時間は約1時間というやや短めのスケジュールに、
「えっ、もう終りなの?もっと見たいのに。」と
物足りなさそうな子もちらほら。

ぜひまた冬休みに家族で遊びに来てください。
そのときはジュースを飲んで体の内側もカラフルになってくださいね!
(武)

2008年12月13日

先生の卵たち~文教大学

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今日は文教大学の学生が、
「鑑賞教育」という授業の一環で美術館にきてくれました。
そのほとんどが、
学校の先生を目指し勉強中という大学生たちです。

今日はまず講堂に集合し、
当館で実施している学校プログラムについての
レクチャーからスタートしました。

当館が目指している美術鑑賞の方向性や目的、
実際に学校の見学を受け入れる時のプロセスなどの固い話に、
子供たちのナマの声(=見学の感想)なども織り交ぜながら、
レクチャーは和やかに進みます。

その後は、常設展示室に移動し、
普段私たちが行っている小学生向けのトークを
みなさんに体験してもらいました。

当館の学校向けギャラリートークは、
ただ一方的に解説するのではなく、
子供たちと対話を重ねながら進んでいくスタイルです。

「大学生のみなさんも今日は童心に戻って参加してください・・・!」と
お願いすると、
子供のように無邪気で素直な意見を
どんどん返してくれました。

トークが終わると何人かが集まってきました。
「トークの時間配分はどうやって考えるのですか?」
「トークする作品はどうやって選ぶのですか?」
「興味のなさそうな子供がいたら、どうしたらいいでしょう?」
など具体的な質問が飛んでくるのは、
さすが先生の卵ですね。

聞くところによれば、この見学の後、
「小学生を引率する場合、どのような作品を選んで、
どのように伝えるか考えなさい」という課題も
出ているようです。

こんな熱心な大学生たちが、将来、先生になった時、
美術館と学校をめぐる状況も大きく変わっているのでしょうか。
(C.M.)

2008年12月11日

くつろぎながらガイドブックでチェック 東川小学校

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美術館から歩いて15分ほどの場所にある東川小学校。
毎年鑑賞に来てくれる当館のおなじみさんです。
今回ネオ・トロピカリア展にきてくれたのは4年生。

事前に下見にいらしていた先生からちょっと聞いていたようで、
「あ、これがマントだ!踊るんだよね!着てみたい!」と
反応(とノリ)がとても良いのです。

人気だったのは、リジア・パペの金の糸でできた作品。
それまで元気にマントを着ていたこどもたちが、
静かに落ち着いて幾筋にもつながれた金の糸をじっと眺めています。
作品のまわりをゆっくり一周すると
立っている場所によって作品の見え方が変わり
とてもきれいなのです。

自由見学では
3フロアもある広い館内をじっくり見て歩いたこどもたちは
地下2階のエルネスト・ネトの空間でクッションにくつろぎつつ
ネオ・トロピカリア展特製の「こどもポケットガイド」をみながら
そこに載っている作品を見逃していないかどうかチェック。
まるでどこかに観光旅行に行ったときみたいです。
この広い展示室を巡ることは
さながらブラジルへの旅のようなものなのかもしれません。
                            (武)

お休み処満載!?

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12月に入りぞくぞくと学校団体の鑑賞が増えております。
今日は江戸川区立江戸川小学校6年生の皆さんがきてくれました。
見学したのは、「ネオトロピカリア:ブラジルの創造力」展です。

今回の展覧会は、リラックスできる作品(お休み処)が数箇所あります。
写真(↑)は、avafの作品。

とってもカラフルな壁に色とりどりのクッション。
ヘッドフォンを受け取って、好きな場所でくつろげます。
部屋の場所によって聞こえてくる音楽が違うという仕掛けがしてあります。
なので、子ども達はあっちにいったり、こっちにいったりして
お気に入りの音楽をキャッチしてくつろいでいます。

その他のお休み処として、エルネスト・ネトの作品も。
クッションに寝そべって下から上を見上げ、のんびりできます。
これも子ども達に大人気です。

現代美術ならではの作品鑑賞の仕方があることを
体験してもらえたなら嬉しいです。(G)

2008年12月10日

笑顔がこぼれる美術館見学 金竜小学校

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バスで見学に来てくれた台東区の金竜小学校。
金竜小学校では、5年生の時に西洋美術館に見学に行きます。
この日、現代美術館に来てくれたのは、
昨年西洋美術館に見学に行った6年生。
かなり美術館の様子が昨年のところとは違ったことと思います。
3チームに分かれて学芸員とともに見学し、
そのあとは班ごとに自由見学です。

どの作品にも興味津々で楽しんでいた子どもたちでしたが
とくに人気があったのは、
島袋道浩の輪ゴム作品とヤノベケンジのマンモスとMザナイト。
輪ゴムをくぐり抜けるという作家のふとした思いつきは
子どもたちの共感を呼びました。
そう、彼らもふとした時に
相当いろいろなことを思いついているのです。
そういったかたちにしないと消えてしまいそうなものを
大事に思う気持ちはみんな共通です。

マンモスは、作品を見ても、映像を見ても
さまざまな疑問や興味がつきません。
「面白い、面白い」と
子どもたちはもちろん、先生も楽しんでくれました。

美術館では静かに真剣な顔で作品を見るもの
と思っていた人も多いかもしれませんが、
ついつい
作品を見ながら笑顔がこぼれてしまうというような
美術館があってもいいですよね。
                          (武)

2008年12月 9日

はじめの布は何色? 豊洲小学校1組・3組

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先週に引き続き
豊洲小学校5年生の1組と3組の子どもたちが見学に訪れました。
今日のクラスは二組混合のせいなのか、とても元気!です。

はじめに3チームに分かれていくつかの作品を鑑賞。
イザベラ・カペトのきらびやかな布の作品では、
さまざまな形の飾りがついているのをじっくり見ました。
丸いスパンコールに、豆のような形の金色のかざり。
葉っぱの形のものもあります。
黄色や白のビーズも縫い付けられています。
そこでみんなは女の子の形をしたモチーフを発見。
それはカペトのトレードマークなのです。
「縫いつけられる前の布は何色だったでしょう?」と
みんなに質問してみました。
「黒」「白」という意見が多いので、
「布の端っこの方をじっくり見てみて!」というと、
「あっ!!しましまだ!」という声が。
それまで表面の飾りの形だけに注目していた子どもたちでしたが、
しましまの模様が全く見えなくなっているこの作品に
どれだけ沢山のものがびっしりと縫い付けられているのかを
あらためて実感します。
カペトの洋服はとても素敵なので、
女の子の中には「着てみたい」という子もいました。

自由見学時間には、パランゴレを着てみる子や、
ネトでのんびりする子など、それぞれが気になる作品を鑑賞。
お気に入りの作品を見つけてもらえたでしょうか?
                           (武)

親子で楽しむギャラリークルーズ 元気のいろ 元気のかたち

先週末、親子で楽しむギャラリークルーズを開催しました。
今回のクルーズの目的地は「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展です。
陽気でパワフルなブラジルが生み出す作品を親子で鑑賞し、
“元気がでる色や形”を探しました。

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学芸員のリーダーと一緒にベアトリス・ミリャーゼスのコラージュ作品を鑑賞。
近くで見ると、アメやガムの包み紙が使われています。

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最後にスタジオに集まって、
ミリャーゼス作品を参考に、色紙で来年のカレンダーをコラージュで作ってみます。
家にあったお菓子の包み紙も貼りこんで、
「元気が出る2009年カレンダー」が少しずつできていきます。

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親子でつくった特製カレンダー。
ぜひこれで来年もよい年にしてください!

2008年12月 5日

美術館の白い壁に展示 千寿小学校

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この日来てくれたのは
足立区立千寿小学校の5年生。

前回の図工の時間に
「くりかえしのある作品」を制作してきたみんな。
常設展示室でも
くりかえしのある作品に気をつけながら鑑賞しました。
そうやって見てみると、
MOTコレクションにもたくさん「くりかえし」があります。
草間弥生や荒神晴香の作品、
田中功起の映像もループですから「くりかえし」です。
ロングの枝も繰り返しですし、中西夏之の洗濯バサミも。
こどもたちも「くりかえし」だらけなことに気付いたようでした。

鑑賞後は、映像ギャラリー奥の隠れたスペースに
子どもたちが授業で描いた繰り返しの絵を
ひとりひとりが全体のバランスを考えながら展示しました。
いつも学校ではきっちり並んで展示される絵ですが、
みんなは思い思いの高さと間隔で展示していきました。
学校で展示するのとはずいぶん違って見えますね。

子どもたちの絵は画面からはみ出る強い力を持っています。
間隔がたくさんあってもその絵の力で満たされる時もあります。
たまにはこうやって
きちんと整列していない展示も楽しいですよね。
                            (武)

2008年12月 4日

見方も広がる作品素材

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お天気も良かった今日、江戸川区立二之江第三小学校
4年生のみなさんが団体鑑賞に来てくれました。

最近は、中学校、小学校高学年と続いたので、
小学4年生となると、ぐっと小さく感じます。

いつものようにグループに別れ、3,4点の作品を
学芸員と一緒に見てまわります。

初めて見る現代美術に、戸惑というよりも、
驚きと、好機の眼差しで作品と対峙しはじめます。
「○○みたい!」「あっ、ここに○○がある」。
子どもたちとのこうした会話は、非常に楽しい時間です。

一般に作品にさわることは禁止されていますが、
当館では、団体鑑賞で訪れた子どもたちに、
作品にさわれない変りに、同じ素材を作家からいただいたり、
こちらで用意した素材に触ってもらいます。

写真の作品はリジア・パペの「ネット」。
素材に糸が使われているのですが、
とても繊細な作品なので、さわることはもちろんNG。
そこで、同じ素材の糸をさわってもらいました。

さわる前と、さわった後では、子どもたちの作品の見方も変化します。

「思ったよりやわらかい」「ザラザラする」・・・。

こうした作品素材の活用は、鑑賞の幅を広げてくれます。

最後に、今日一番のお気に入りを訊ねたら、
学芸員と一緒にみていない作品ばかりあがりました。
すでに子どもたち自身で作品を見る目が、開眼したようです。(G)

2008年12月 3日

素材もさまざま現代美術!

十中ブログ.jpg
昨年に引き続き来館の文京区立第十中学校。
中学生の団体鑑賞は、普段あまり多くはないので、
毎年きていただけるのは、とても貴重かつありがたいです。

この日は、78名と大所帯でしたが、
2チームにわかれて教育普及担当学芸員と
一緒に4点ほど鑑賞しました。

今回鑑賞したのは、企画展「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」です。
この展覧会では、さまざまな素材をつかって制作された作品が多く、
普段の美術の授業ではあまりなじみのないものもちらほら。。。

例えば、「お砂糖」「スプレー」「お菓子の包み紙」「糸」などなど。
写真(↑)は、オスジェメオスという双子の作家の作品。
彼らはいわゆるスプレーをつかって描くグラフィティーとよばれる、
落書きアートの第一人者。
もちろんこの作品もスプレーで描かれています。

生徒さんたちも初めは何で描いたのかいろいろ考えていましたが、
誰かが「スプレー?」とぼそり(中学生になると周りを気にしてか
積極的に自分の意見をいうのを恥ずかしがる傾向にあります)。

「そう、その通り!」と答えると、みんなも納得したようにうなずきます。

この作品は、見慣れたものや不思議なものがカラフルな色彩で
たくさん描かれているので、小学生にも大人気です。

さまざまな素材で作られる「現代美術」。
そんな視点で見てみるのも楽しいですよ。(G)

2008年12月 2日

着心地は?? 豊洲小学校 2組

081202 豊洲1.JPG

路線バスに乗って
ネオ・トロピカリア展を見にきてくれたのは、
江東区立豊洲小学校のみなさん。
今日は5年生のうちの2組のみなさんが
他のクラスよりちょっとお先に見学です。

オイチシカのマント「パランゴレ」の話をして、
「着てみたい人」と聞くと、男子がたくさん手を挙げてくれました。
この「パランゴレ」は羽織り方も決まっていませんから、
着る人が格好いい形を考えて着ます。
みんな不思議な形のマントに
「どこから顔をだすの?」と戸惑い気味でしたが、
着てみるとなんだか楽しくなってきます。
さらに
ヘッドフォンを耳にあててブラジルの音楽を聴くと
神妙な顔の人もみんなついつい笑顔になって、
自然と体が動いてしまいます。

こうやって、パランゴレを着た人が動くと
さまざまな色がゆらゆら揺れて
作品の様子が変わるのです。

その後もひとつひとつの作品を
好奇心いっぱいに楽しんでくれた2組の皆さんでした。
学校からはバス1本で来れますから
ぜひまた遊びに来てほしいです。
                            (武)

美術館のご近所さん~深川高等学校

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今日は美術館近くの深川高等学校のみなさんが
見学に来てくれました。
美術館まで徒歩15分のご近所ですが、
聞いてみると半数以上が当館初体験。

「近くにある美術館をもっと活用してみよう!」という
先生のアイデアが今回の見学に繋がりました。

今日、ご案内したのはMOTコレクションですが、
まずアトリウムにあるトビアス・レーベルガーの《母型81%》からスタートし、
藤本由紀夫の《EAR WITH CHAIR》へと進みました。
(↑上の写真です)
長い筒を耳にあてると普段聞こえない音が聞こえてくるこの作品。
美術館で耳を澄ますという行為にみなさん興味深々。

一般的に言って、
高校生対象のギャラリートークは簡単ではありません。
こちらが質問しても、
クールな反応が返ってくることもしばしば。
どのようにトークを進めていけばよいのか、
いつも頭をひねります。

今回の場合は、
体験型の作品をトークの核にしながら、
音を聞いたり、輪ゴムをくぐったりすることで、
みなさんが自然に現代美術の世界に入っていけるように、
全体を組み立ててみましたが、
いかがだったのでしょうか?

そうこうするうちにトークは50分も経過。
みなさん積極的な関心を示してくれたので、
私も楽しくトークができました。

MOTコレクションは数ヶ月に1回展示替えをしています。
気軽に遊びに来てくれるご近所付き合いが
これから始まりますように。(C.M.)