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2008年8月25日

親子でパラレル・ワールドへ!

夏休みも終盤ですね。
さて親子で楽しむギャラリークルーズが
先週末に行われました。

今回の対象は小学校1~4年生とその保護者で、
展覧会“パラレル・ワールド”をグループでまわりました。
この展覧会には、子どもたちが好きそうなフシギな作品が
沢山展示されています。

巨大な緑色の毛虫、
『不思議の国のアリス』に出てくるようなお庭、
シャボン玉で作った絵など・・・まるで物語の世界に
迷い込んでしまったようです。

パラレルクルーズ 018.jpg

この写真は、名和晃平のインスタレーションの部屋です。
白い箱の中には、動物が2匹入っているように見えますが、
ある場所から見ると1匹が消えてしまったり、屈折して見えたりして、
子どもたちは「あれ?」といった表情で一生懸命のぞきこんでいます。
親も興味津々で、謎を解明しようと頭をひねる人もいました。

パラレルクルーズ (ブログ 制作).jpg

展覧会を鑑賞した後は、
スタジオに戻ってアクティビティに親子で挑戦です。
たくさんの海の生物、きのこなど生物のカラー写真を切り抜いて、
自分だけの新しい生き物を組み合わせて作りました。
(これはユーグ・レプの展示作品を参考にした創作活動です。)

IMG_9561.JPG

ウミウシ、いそぎんちゃく、蝶などが今まで見たこともない
フシギな生き物に大変身です。

クルーズ後のアンケートによれば、
「作品が親しみやすくてよかった」
「最後の工作が楽しかった。親もはまりました。」
「たまには子供目線も必要だなぁと感じました。」
子供を通して保護者のみなさんも、
パラレル・ワールドを楽しんでくださったようです。
(C.M.)

2008年8月24日

夏休みの先生たち

先生研修会.JPG
8月の夏休み、学校の先生方は、研修会で大忙しのようです。
当館でも3つの研修会がありました。

ひとつは東京都の教員研修会、もうひとつは足立区の図工部会、
そして千葉県柏市の小学校の研修会です。
写真は、足立区の図工部会の様子です。

昨今は、図工の時間で鑑賞を取り入れることが求められ、
先生たちも美術館との連携の仕方を模索しています。

美術館としても学校との連携は必須の教育プログラムになりつつあります。

当館でも昨年は約90校3800人の子どもたちが、スクールプログラムで
来館しました。

研修の課題のひとつに実践授業案の作成を取り入れるところも多く、
学芸員によるギャラリーツアー体験後に、
さまざまな授業案を考えます。

今回の研修でも、単に作品鑑賞にとどまらず、
美術館という建物全体に着目し、
空間の広さや模様などをテーマに建物体験そものを鑑賞と捉える
ユニークな授業案も考案されました。

教育普及の学芸員は、学校と美術館の橋渡し役。
こうした研修会を通じ、新しい美術館の活用方法を
共に開発していければと思います。(G)

2008年8月 8日

お母さんお父さんと一緒に~白鳩第二保育園

IMG_9334.JPG

そろそろお盆休みシーズンですね。
美術館もこの時期は夏休みのお客様で、
いつもより少し混雑しています。

さて今日は江戸川区から白鳩第二保育園の子どもたちが、
美術館に来てくれました。
3歳児と5歳児あわせて約12名。
保護者や先生たちも入れると総勢40名のみなさんで、
MOTコレクションを鑑賞しました。

この写真は、
ヤノベケンジの《ロッキング・マンモス》を
全員で見ているところです。

マンモスと言っても
保育園児にはわからないかもしれない・・・・と
少し心配していたのですが、
それは杞憂でした。
マンモスのイラストも用意していたのですが、
それもあまり必要ありませんでした。
作品を見るなり「マンモスだー!」と叫んだ男の子が約2名。
しかも「氷河期にいたんだよ」と説明まで加えてくれました。
(お母さんによれば、今、恐竜に夢中だそうです。)

その後は、
電話ボックス型のディスコに親子で入ってみたり、
“お母さんにプレゼントしたい作品”を選んでみたり
親子一緒に作品を鑑賞し、
同じ体験にチャレンジしてくれました。

大喜びしたり、不思議そうに首をかしげたり。
小さな子どもたちは、
感情を体全体で表現してくれるので、
こちらもやりがいがあります。
リアクションに触発されながら、
楽しくツアーをさせていただきました。
(C.M.)

2008年8月 7日

ワークショップの記録展示開催中!

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8月1〜3日にかけて行った、
夏休みこどもワークショップ記録展が開催中。

エントランス中央奥の映像ギャラリーで展示しています。
指導にあたった映像・アニメーション作家の松本力さん
お手製のX型絵巻物マシーン(写真)やこどもたちが考えた
アニメのストーリーシート、
そして完成した「見たことのない世界」のアニメーションが
上映されています。

みなさんぜひ遊びにきて下さい。

8月17日まで開催。(G)

「見たことのない世界」をアニメーションにしよう!

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8月1日〜3日の3日間、
夏休みこどもワークショップを開催しました。
参加したのは、小学3年生〜6年生までの21人。
連日の猛暑にも関わらず、みんな元気いっぱいに
通ってくれました。

今回のワークショップには、指導に映像・アニメーション作家の
松本力さんをお招きし、「見たことのない世界」をテーマに
アニメーションを作りました。

松本さんの作品は、全て手書きのローテクアニメ。
夢で見るようなフシギな世界に正体不明のキャラクタ−が登場し、
とってもヘンテコリンな世界が展開します。

参加したこどもたちには、事前に「見たことのない世界」を
考えてきてもらいました。
大きな紙にみんなの考えてきた世界を描き出して、
一人一人のお話やキャラクターをつないでひとつの物語にしたてました。

こどもたちの創造世界に松本さんをはじめ、
お手伝いをしてくれた大人のボランティア・スタッフも全員脱帽。

次にいよいよアニメ制作に取りかかります。
ストーリーの分担を決めて、長いロール状の紙にそれぞれのシーンを
一コマずつ描いていきました。(写真)

アニメを作るコツも松本さんから伝授。
早く動いて見える描き方、コマを少なくして効率よく描く方法などなど
松本さんが普段使っている技も紹介してくれました。

こどもたちは、普段アニメに慣れ親しんでいるせいか、
コマドリで絵が動いて見えるということはすでに知っている様子で、
実に手際良く、各シーンをずらして描いていくのには驚きました。

撮影は、松本さんお手製のアニメ制作マシーンを使っておこないました。

アニメ作りと同時に、アニメにつける音(サウンド)も録音していきました。
協力してくれたのは、普段松本さんと一緒に活動している音楽家のオルガノラウンジさん。

こどもたちが考えたストーリーからキーワードを拾い出して、
歌詞にして、曲をつけ、こどもたちに歌ってもらいました。

ワークショップ最終日、参加したこどもたちのお家の方に向けて、発表会を行いました。
ワークショップ活動中のこどもたちの様子を納めたスライドショーをみてもらって、
いよいよ「見たことのない世界」のアニメの発表です。
オルガノラウンジさんの演奏も交えできたてホヤホヤのアニメーションに、
お家の方もこどもたちも満足そうな表情でした。

ワークショップを通じて、初めて出会ったこどもたちと大人のスタッフ、
なんともいえない連帯感と達成感を味わえた3日間でした。(G)

2008年8月 5日

全員くぐり抜けられました!~調布市立第三中学校

ブログ用.JPG

今日は雨天の中、
調布市から中学生が見学に来てくれました。
みなさん美術部の生徒さん。
いつもは学校でポスターのデザインをしたり、
それぞれが積極的な活動をしているようです。

さてこの写真は前回もご紹介した島袋道浩さんの
《輪ゴムをくぐり抜ける》という作品です。

作品、と言ってもそこに絵や彫刻があるわけではありません。
そこにあるのは、ごく普通に売られている輪ゴムだけ。
来た人はそれを一つずつ手に取り、
輪の中をくぐり抜けてください、という作品です。

直径約4センチの輪ゴムなので、
この中を無事にくぐり抜けられるか、
みなさん半信半疑です。
「輪ゴムが切れそうでこわい~!」という
つぶやきもちらほら聞こえてきます。

おそるおそる始める人が出てくると、
みんなにその余波が伝わり、
全員が輪ゴムと格闘を始めました。
頭から始めたり、足から始めたり、
やり方はそれぞれです。

途中で髪の毛に引っかかったりもしましたが、
最終的には全員が見事、
くぐり抜けることに成功しました。

現代美術の作品は、
時として私たちの見方や考えを
少しだけ変えてくれたり、
新たな視点を提供してくれることがあります。

本来くぐるものではないはずの輪ゴム。
それを思い切ってくぐってみた後、
ちょっとした驚きや嬉しさがみなさんの表情に浮かびました。
(C.M.)