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2008年6月27日

最後の太郎!

ブログ上一色南.JPG
今月最後のミュージアムスクールは、
江戸川区上一色南小学校5年生のみなさん。

そして、岡本太郎《明日の神話》は、
今月29日までの展示となりました。
つまり、今回の鑑賞で最後となります。

昨年から特別公開されている《明日の神話》。
実に多くの子ども達と一緒に鑑賞しました。
どの子どもたちも展示室で作品と対面すると必ず
「わー!大きい!!」と声が漏れます。
今回で鑑賞最後になる上一色南小学校の皆さんも
やっぱり「わー!!!」。
もうこの大きさを見慣れた我々にとっては、
毎回新鮮な驚きをしてくれる子ども達の反応は
うれしいものです。

今の小学生にとって岡本太郎はリアルタイムな存在ではありませんが、
万博の太陽の塔は良く知っていて、「あれを作ったのも太郎さんだよ」
というと「すごーい!」とまたまた驚きます。
時代を超えて太郎のパワーは、子ども達にも伝わっているようです。

最後の鑑賞者となった上一色南小学校5年生のみなさん、
今度は渋谷に会いに行ってくださいね。     
                                 (G)

2008年6月25日

未来に向かって・・・御田小学校

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10:00の開館とともに
黄色いマイクロバスに乗って
港区立御田小学校の5年生が来てくれました。
今日のテーマは「未来に向かって」。
岡本太郎の《明日の神話》を鑑賞し
それをヒントに、後日自分達も作品を作ってみるとのこと。

3チームに分かれて、《明日の神話》などを
作家が作品にこめた思いについて考えながら鑑賞しました。

《明日の神話》の中に登場する不思議な生き物を
ひとつひとつ見ていってみると、
「炎」「炎に包まれる人々」「逃げる生き物」といったモチーフや、
画面を覆う青黒い色や灰色の雲などから、
こども達は戦争を連想したようでした。
そのあとで画面の左端の三人の姿の話になると、
その部分だけが虹のような色合いであることに気づきます。
こどもたちの中には、この三人のことを「妖精」ではないかという人がいました。
「妖精」というのは本当に素敵な感じですね!

制作当初に飾られる予定だったメキシコの、
その国の人々が骸骨から抱く「死と再生」のイメージと、
そして「明日」という言葉のついた作品の題名から、
今回のテーマの「未来」を感じてもらえたのではないでしょうか。

今回の鑑賞が
皆さんの制作にどんな風に関係してくるのか、
とても楽しみです!
(武)

2008年6月24日

深海の魚になった気分?・・・西巣鴨小学校

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巣鴨から地下鉄を乗り継いでやってきてくれたのは、
豊島区立西巣鴨小学校の6年生のみなさん。
この美術館は駅から歩くと10分以上かかるので
梅雨の晴れ間でお天気に恵まれ、良かったです♪

到着後、早速
3チームに分かれて、常設展示室へ。
3階の展示ロビーからスゥ・ドーホーを見下ろすと、
別のチームがトークを聞きながら鑑賞中。
そのみんなの様子が、まるで水の中にいるように見え、
「すごい!深海の魚みたい!」という声。
その後で1階に下りると、
水中にいるみたいに見えることを意識して、
泳ぐマネをしたり、手を振ってみたりと、
今度は上から見ている別のチームにサービスしていました。

また、
柳幸典の《ヒノマル・コンテナー》では
中に入って最奥部の丸い部分の天井と床を覗いて、
どこまでも続く井戸の中に吸い込まれるような不思議な感覚に
「怖いけれど、もう一度見たい」と、何度もその感覚を味わう人も。

最後にアンソニー・カロに登って学校へと戻っていきました。
暑い中、たくさん歩いてやっとたどり着いた美術館。
でも、作品を十分楽しんでくれたようで、良かったです。
ぜひまた来てくださいね!
(武)

さわってみたくなる作品―江戸川特別支援学校

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今日は江戸川特別支援学校高等部のみなさんが
バスで美術館に来てくれました。

講堂でお弁当を食べたり、
自由に館内を見たりした後、
学芸員と一緒に常設展示室をまわりました。

この写真はみんなでスゥ・ドーホーの作品を見ているところ。
「どんな形をしているかな?」とみんなに質問を投げかけると、
一人の女の子が「わあ。触ってみたい!」とグッドタイミングで、
声を上げてくれました。

そうそう。そういう時のために用意してあるんです。
触れる教材用の布が。(←作品と同じ布を作家からいただきました。)
それを取りだすとみんなの興味もぐっと高まり、
作品に対する親しみも増したようです。

その後も、菅井汲の作品を見ながら、
パズルを組み立てるゲームに熱中したり、
柳幸典の《ヒノマル・コンテナー》の中に入ったり
それぞれが自分のペースで鑑賞を楽しんでいただいた様子でした。

車イスの方も多かったのですが、
この美術館は、過ごしやすかったでしょうか?
生徒のみなさんの感想が気になるところです。(C.M.)

2008年6月21日

はじめての美術館 ひよこツアー

未就学児の親子のみなさんを対象にした「ひよこツアー」が
いよいよ再開しました。
今回は年少~年長のこどもたちとそのおかあさん、おとうさん21組、
総勢46人が参加しました。
スタジオに集合し、
画家・タイガー立石さんのかいた絵本「とらのゆめ」の読み聞かせの後
早速展示室へ。

常設展示室の岡本太郎の《明日の神話》やスゥ・ドーホーの《リフレクション》、
さらに「屋上庭園」展でニコラ・ビュフの《グロテスクの庭》などを、
作品の中のどうぶつを見つけながら楽しくめぐりました。

そのあとはスタジオに戻って
「動物かくれんぼバッグ」づくり。
ペンギン、ウサギ、ゾウなどの動物の形になった型紙を
布バッグの下に敷いて、布の上からクレヨンでこすると、
どうぶつの形が浮き出してきます。
それからアイロンで定着させたら完成です。
動物のかたちの周りに、自分の名前を書いている子も多く
早速帰りに荷物を入れて提げて帰る姿も見られました。

こどもたちは、初めての美術館なのに、
「さわらない」「はしらない」「おとなの人と手をつなぐ」というルールを
すっかりマスターしたようでした。
これをきっかけに、夏休みなどに親子でどんどん美術館にお出かけしてくださいね!
(武)

常設-1.JPG

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みんなで見る2.JPG

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2008年6月19日

好奇心満載!

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今日は、愛知県三好丘中学校3年生の6人が
修学旅行の班別学習の一環でやってきました。

グループのメンバーは、美術部と吹奏楽部の仲間とのこと。
とても和気あいあいとした雰囲気で、トークを混じえながら
常設展示室をみてまわりました。

みなさん現代美術に触れるのは初めてで、
その表現方法の多様さに、驚いていました。
単純に「絵画」「彫刻」ではくくれないものが
たくさん展示してある現代美術館は、
彼女達の好奇心をさらに刺激したようです。

一つひとつの作品をみつめる楽しげな表情や
目の輝きを見ていると、案内をしているこちらもうれしくなります。

そのためついつい、いろいろお話しすぎて
予定時間をオーバーしてしまいました。

この後、みなさんは上野の西洋美術館を見学にいくとのこと。

現代美術と西洋美術という異なる世界に触れることは、
美術に対する見方の幅を広げる意味でとても大切なことだと思います。                      
                                      (G)

2008年6月11日

美術館の裏側って・・ 東川小学校

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今日は江東区立東川小学校の6年2組のみなさんが
歩いて美術館まで来てくれました。
美術館のご近所の小学校なので、
いままでにここに来たことのある子がたくさんいました。

今日は図工の高松先生のたっての希望で
美術館の裏側もちょっと紹介しました。
《明日の神話》などいくつかの作品を見た後、
展示室からバックヤードへ。

展示室の壁のすぐ裏側に
大きな作品用のエレベータがあることに
驚いていました。
振動が起きたり温度や湿度が変わることが
作品には良くない事なので
美術館は作品の移動中でもなるべく
そういうことのないような仕組みになっているのです。

美術館から外へ作品を運び出すときの出入り口となる荷受では
トラックと美術館の床の高さの段差をスムーズに移動するための
テーブルリフターを見学。
こどもたちが作品の代わりとなって
リフターに乗って上がったり下がったりすると
とても静かにゆっくり動くので
作品に振動を起こさないために工夫されていることを実感したようです。
作品がとてもデリケートだとわかったこどもたちは、
その後の自由見学の時間でもマナーを守って鑑賞していました。

あしたは6年1組がやってきます!
(武)

2008年6月10日

気になる作品ベスト3 南鶴牧小学校

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今日は多摩市立南鶴牧小学校の5年生が
バスに乗ってやってきてくれました。

道路が思ったよりも空いていたおかげで、
予定よりも早く到着したとのこと。
開館と同時に美術館に入ってきた時には
木場公園でひと遊び終えた後だったので
うっすら汗をかいて元気いっぱいの様子です。

初めに図工の横道先生を先頭に
展示室全体をみんなで一周して
第一印象で気になる作品をそれぞれがチェック。
その後で2チームに分かれて
気になったベスト3の作品を見ました。

気になった第1位は、やっぱり《明日の神話》。
画面全体にながれる雰囲気などを感じつつ
描かれているものをひとつひとつ見ていきました。
メキシコのホテルのロビーに飾られる予定だったことを知ると
「そのホテルに泊まっていたら怖くてトイレに行けない」
と言っていたこども達でしたが、
メキシコでは骸骨は死と再生の象徴であることを伝えると
中央にある大きな骸骨は「きっと守り神なんだね」と
ちょっと安心したようです。

気になった第2位は、宮島達男のデジタルカウンターの作品。
緑色の電気コードでつながった2つのカウンターの関係を確かめたり
自分のペースにぴったりのカウンターを探したり。

そして第3位は、スゥ・ドーホーの《リフレクション》。
作品に使われている布をさわってみると
「思っていたのとはちがった」という人が多く
意外な布のコシや硬さに驚いたようです。

自由見学の時間に数人のこども達と《IKAROS》を見ました。
はじめに何が描いてある絵なのか
みんなが思いついたことを言ってみました。
するとみんないろいろなものが見えてきました。
その後でイカロスの墜落の話を教えると
これは空を飛ぶ場面なのか、あるいは墜落するところなのか、
イカロスの神話のどんな場面を描いたものなのかで
話が盛り上がりました。

どんな作品でも活発に意見が飛び出すので
一緒に作品を見ているととても楽しくなります。
ひとつの作品を見ながら
みんなで思ったことを話す楽しさを
こどもたちにも感じてもらえたら嬉しいです。
(武)

2008年6月 4日

感じ方いろいろ、お気に入りいろいろ・・・根岸小学校

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毎年6年生が見学に来てくれる台東区立根岸小学校。
今年の6年生は108人。
毎年3クラス規模の大きな団体さんです。
ですから
展示室でのギャラリートークはできませんので
講堂で映像をつかってお話をし、その後各自で本物に出会う、
という方法です。

講堂に映像が投影されると室内が暗くなるので、
居眠りしてしまう人がいるのではないかと心配しましたが、
みんな元気に映像を見ながら質問に答えてくれました。

そしていよいよ展示室へ。
講堂で話したそれぞれの作品の話をヒントに、
各自が自分の感じ方でしっかり鑑賞していました。

お気に入りの作品3つをスケッチすることになっていましたが、
《明日の神話》を描く人、川崎小虎の絵をスケッチする人、
ほかにも中ハシ克シゲや堀内正和、吉仲太造、菅井汲など、
スケッチの対象となる作品は実にさまざま。
お気に入りはひとりひとり違いましたが、
みんな自分の感じたことを一生懸命に描いていて、
どれもすごい迫力があって、素敵なスケッチに仕上がっていました。

見学の最後にはアンソニー・カロの《発見の塔》にのぼりました。
塔の上から見える見晴らしの良い景色に笑顔がこぼれます。
いろいろな発見ができるという《発見の塔》。
ここでもそれぞれ違った何かが発見できたことでしょう。
(武)

ただいま執筆中~豊田市藤岡中学校

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今日は、豊田市から修学旅行で中学生4人がやってきました。
自分の将来を考えるために、
興味のある場所を選んで「調査」「体験」「取材」をする
「追究学習」というプログラムの一環です。

美術館の仕事を体験してもらうために
挑戦してもらったのはMOTコレクション(常設展示)の
中学生用リーフレットづくりでした。

今、MOTコレクションで配布しているのは
大人用のリーフレットのみ。
そこで、中学生の視点で、
中学生が興味を持って読んでくれるような
解説を書いてみること。
それが今日のミッションです。

写真は、図書室で真剣に勉強している様子。
展覧会カタログなど資料を読みながら、
何を書こうかアイデアをまとめているのでしょうか?

藤岡中2.JPG

さて完成したのは、このリーフレット!
平易な言葉で
作品の魅力がまとめられています。
(配布はしておりませんが、見たい方がいらっしゃたら、
 ご連絡ください!)

「自分の言葉で、何かを伝えるのって難しい」
「・・・・でも勉強になりました!」とのこと。
美術館の仕事の難しさとおもしろさ。
その両方を感じてもらえたでしょうか?
(C.M.)

2008年6月 3日

“美術”もいろいろ

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今日は、雨の中、愛知県三好町立北中学校の
4名が修学旅行中の都内研修でやってきました。

みなさん、美術が好きということで、
学校でも絵を描いているそうです。

午前中は、上野の西洋美術館を訪れ、
午後は、東京都現代美術館。
なんと美術館のはしごです。

皆さんからは、事前に質問事項をいただいており
絵の具のことや、絵画の魅力とはなど、
なかなか難しい質問が用意されていました。

そこで、今回は「素材」について
お話しながら作品を見て回りました。
というのも、現代美術館には、
絵画作品ばかりでなく、布でできた作品や、
中に入ったり、音を聞いたり体で感じる作品もあります。

そうした切り口で見てまわることで、
美術作品にもいろいろなものがあるのだ
ということが実感できたようです。

午前中に見た西洋美術館の作品と、
現代美術館に展示してある作品、
みなさん両方を見たことでさらに見識が
深まったのではないでしょうか。(G)