« 2008年4月 | メイン | 2008年6月 »

2008年5月30日

お気に入りの作品はどれ?~上小岩小学校

ブログ上小岩.JPG

雨模様の今日、
江戸川区から上小岩小学校の6年生が
バスで見学に来てくれました。

生徒のみなさんの手には、
先生の手づくりワークシート。
そこに各自の“お気に入りの作品”を
書き込むようになっています。

学芸員のギャラリートークが終わって
自由時間になると、
一斉にお気に入りの作品探しに出発です。

ひそかに人気を集めたのは、
堀内正和のこの彫刻。
何人もの生徒が足を留めて、
おやっ?という顔を浮かべて鑑賞しています。

手の上にのっている四角い箱。
でもその箱の丸い穴の中には二つ目の手が・・・。
そして二つ目の手の上には四角い箱が・・・。
不思議な入れ子構造の作品に、
目が釘付けになっている様子です。

一生懸命にスケッチしている女の子に
話を聞いてみると、
「手がとってもリアルですごい。
作品の題名《箱は空にかえってゆく》という意味が
わかっておもしろかった!」とのこと。

自分の足で探して、
自分の目でおもしろさを発見する。
小学生ながら、その姿勢に脱帽です。
(C.M.)

2008年5月29日

抽象画から感じ取る 練馬区立練馬第三小学校

ねりさん.JPG

学校からバスに乗ってやってきたのは、練馬区立練馬第三小学校の5年生。
学校が練馬区立美術館のおとなりにあるそうで
さすが、みんな美術館に行ったことがあるとのこと。

スゥ・ドーホーの門では
作品の布の柔らかさを想像してから
実際に作品に使われている布のはぎれにさわってみましたが
「思っていたとおりだった」というカンの良い子が続出。

さらに
「何が描いてあるのかがよくわからない作品を見る練習をしよう」
ということで、山本直彰の《イカロス20013》を見てみると
「白いイルカがいる」
「飛行機が飛んでいる」
「アーチェリーの弓が飛んでいる」
「船がひっくり返っている」
「なにかが爆発している」など
さまざまな意見が飛び出しました。
一見はっきりわかるものがない作品のなかからでも
子どもたちがそれぞれ自分の力で感じ取っているのがわかります。

その後の自由見学の時間に
気に入った作品を見つける時も
抽象画を選んでいる人が何人もいて
きれいにスケッチしてあったのが印象的でした。
(武)

2008年5月27日

「お富さん」と若い世代 自由の森学園高校

IMG_0820.JPG
今日常設展を訪れたのは
自由の森学園高校の生徒さんたち。

1階展示室から3階へ移動する階段の踊り場から、
中ハシ克シゲの《OTOMI》を見ましたが、
若い世代の彼らには、
「OTOMI」+「粋な黒塀、見越しの松」=「お富さん」
の数式も、解説なしには行き着けません。
でも、金属でひとつひとつ丁寧に作られた松の様子や、
人工と自然の関係について見ていくと、
どんどん味わいが出てきました。

ファッションもそれぞれこだわりがあり
ひとりひとりの個性が光っている皆さん。
それぞれが自分のお気に入りを見つけてくれたらうれしいです。
(武)

2008年5月23日

階段をのぼりながら~木更津第三中学校

木更津大.JPG

今朝は千葉県木更津から
中学生が見学に来てくれました。
現代美術館に来るのはほとんどが初めて。

でも美術館の貸出教材のビデオ、
「美術館ってどんなところ?」「アーティストに会いにいこう!」を
事前に見てきてくれたせいか、
心の準備はばっちりでした。

ギャラリートークには、
好奇心一杯で耳を傾け、
私が色々と質問を投げかけると、
積極的に答えを返してくれます。

さてこの写真。
展示室の階段をのぼりながら見ているものは、
一体なんでしょう?

彼らの視線の先には、
高さ14メートルの展示室いっぱいに拡がる
スゥ・ドーホーのインスタレーションがあるのです。

自分が移動するにつれて、
見え方がどんどん変化するこの作品。
下から見上げる、階段をのぼって横から見る、上から見下ろす、
いろいろな楽しみ方があります。
今日の一番人気は、
“上から見下ろす”でした。

この展示室も7月には展示替えをします。
次はどんな作品が待っているのでしょうか?
それを楽しみに、またぜひ足を運んでほしいです。
(C.M.)

2008年5月22日

現代美術で元気いっぱい!

ぶろぐふれあい塾.JPG
ぽかぽか陽気の今日、平均年齢75歳のシニア世代で構成される
「ふれあい塾あびこ」のみなさんが団体鑑賞でやってきました。

普段あまりなじみのない「現代美術」の世界に触れてみようと
エントランスに集まったみなさんは、初め不安と期待の両方が
入り混じった表情をしていました。

ギャラリートークは、当館のガイドスタッフにお願いしました。
この方も70歳を超え、10年以上もガイド活動をしていただいている
超ベテランさんです。

トークがはじまるや否や見たことの無い作品世界にぐいぐいと引き込まれ、
「ほー」「へー」「はー」と熱心に作品を見つめ、
近づいたり、離れたりしながら、
「あら、平にみえたけど、飛び出ているのね」
「作るの大変そうよね」と、
お互いに、意見を述べ合いながら実に楽しそうに回っていました。

お目当ては、岡本太郎《明日の神話》。
まず作品の大きなにみなさん息をのんでいました。
そして、「このエネルギーはどこからくるのかしらね」と
始終圧倒されっぱなしのご様子。

平均年齢75歳のみなさんも、今日一日現代美術から
たくさんのエネルギーをもらって、さらに元気になったのでは
ないでしょうか?                      (G)

2008年5月21日

修学旅行の楽しみ~松陽中学校

松陽中.JPG

今日ははるばる石川県小松市から
中学生4人が見学に来てくれました。
彼女たちは修学旅行中。
昨日到着して明日帰るという
忙しいスケジュールを割いての訪問です。

まずひと通り常設展示を案内しながら、
美術館についての質問にも答えます。
「美術館の歴史を教えてください」
「一年のうちで一番忙しい時期はいつですか?」
中には、「美術作品で一番値段が高い作品はどれですか?」
というものまで。

そして一番難しかったのは、
「中学生が美術鑑賞をするとき、
一番気をつけなければならない点は何ですか?」
という質問でした。

「美術作品を鑑賞する時は、
誰かと友達になる時のように、
長い対話を続けてください。
第一印象だけで決めつけないで、
遠くから見たり、近づいてみたり、
細かくみていったり・・・。
そしてもっと知りたくなったら、
作品についてもっと深く調べてみてください。
うちには美術図書室もありますよ。」

今日の見学はその予行練習。
私と一緒に話をしながら、
いろいろな角度から、
作品をじっくりと鑑賞してみました。
現代美術の魅力が伝わったでしょうか?
(C.M.)

2008年5月18日

今日だけ特別 びじゅつかんのヒミツ2

「びじゅつかんのヒミツ」の2日目。
スタジオに全員が時間ぴったりに集合して、開始です。
スタジオの外では、お父さんお母さんたちが
みんなと離れるのがちょっと名残惜しそうに見ていました。
はじめに学芸員からヒミツたんけんの方法を聞いて
さっそく出発です!

常設展示室のアトリウムは、
水の中に潜っているみたいになれます。
というのも、スゥ・ドーホーの作品のためです。
水面に浮かんだ門を
アトリウムいっぱいに貼られた水色の布であらわした作品です。
特別に作品に使われている布をさわりました。
どんな触り心地だったでしょう?

089518-2.JPG

そして、美術図書室にも行きました。
ここでは、昔の画家の描いた
ヒミツの絵はがき(もちろん手描き)と
ヒミツの日記を見ました。
絵はがきの絵の上手さにみんなびっくり!

080518-1.JPG

さらに!
現在は閉まっている展示室にも特別潜入!
作品が何もない、そして誰もいないがらんとした展示室に
みんな不思議そう。
いつもは「走らない、さわがない」と言われている美術館ですが、
今日だけ特別に展示室でかけっこをしました。
きっとこれから先、二度とできないことですから、
みんな本当にうれしそうでした。

080518-3.jpg

まだ覚えたての地図の見方を思い出して、
今自分のいるところと、これから行くところを確認して
進んでいるうちに、すっかり美術館のどこに何があるのか、
覚えてしまったようです。
また遊びに来てくださいね。
(武)

2008年5月17日

びじゅつかんのヒミツ

2008年度最初のクルーズ「びじゅつかんのヒミツ」。
この美術館にまつわるさまざまなヒミツを、探検しながらさぐります。

それをすごろく形式で探検します。
美術館のいろいろな場所がマスになっていて、
そのマスに止まらなければヒミツは教えてもらえないのです。

サブエントランスでは、そこにある意外な作品を見つけました。
それは、木。
植え込みにこっそり植えられています。
オノ・ヨーコさんのれっきとした作品なのです。

080517-1.JPG

さらに荷受けでは、
荷物の代わりにみんなでリフターに乗って
持ち上げてもらいました。

080517-3.JPG

極めつけは館長室。
こっそり館長のいすに座っちゃいました!

2008年5月17日ひみつクルーズ 156.jpg

座り心地はどうだったのでしょう。
お父さんもお母さんもまだ体験したことのない美術館のヒミツ。
おうちで教えてあげてくださいね。
(武)

2008年5月16日

鑑賞スタイルはそれぞれ―金曽木小学校

金曾木ブログ写真.JPG

5月晴れのよい天気の今日。
台東区立金曽木小学校が
常設展示の見学に来てくれました。

岡本太郎の《明日の神話》が美術館で見られるのは
あと一か月ちょっと。
学芸員の解説にも力が入ります。

それにしても30メートルのこの壁画。
こどもたちはその大きさにまず圧倒されます。
今日も「えーっ」と歓声が上がりました。
自分よりもずっと大きな絵。
全体像を把握するのも容易ではありません。
どこに何が描いてあるのか、
端から端まで目を凝らして、集中して確認していく。
それには時間がかかる大作です。

ひととおり見終わった後、
「もし音があるとしたらどんな音が聞こえると思う?」
と聞くと、
「すごく大きな音がしていると思う。」
「火がシューシューと燃える音がする。」
「悲鳴も聞こえる」。

子供たちの頭の中には、
この絵の光景がリアルに立ち上がり、
まるで映画のように音や動きまでもが
付いていたのかもしれません。

さてこの写真。
《明日の神話》の前で、ポーズを取っている2人に
注目してください。
絵の中の人物とそっくりのポーズをしているのが
わかるでしょうか?

頭だけでなく、身体全体を使ってなぞってみると、
登場人物の気分になれるのかもしれません。
もしかするとただ見ているだけよりもずっと
絵との距離が縮まるのかも?

小学生が生み出したこの鑑賞スタイル。
みなさんもぜひ一度、お試しください。(C.M.)

2008年5月10日

先生のための研修会

ただいま開催中の企画展「大岩オスカール:夢見る世界」展と「屋上庭園」展を
学芸員のレクチャー付きで鑑賞する、先生限定の研修会。
31名の先生方が参加して行われました。

はじめに、各展の担当学芸員によるスライドレクチャーがあり
その後展示室へ移動、各自のペースで鑑賞しながら
疑問がわいたら学芸員に質問。
動物の姿があちらこちらに見え隠れするオスカールの絵画や
「庭」という親しみやすいテーマを多角的にとらえた「屋上庭園」展は
展示方法のテクニックの質問から、モチーフやテーマについてまで、
さまざまな質問がありました。

参加された先生方は、
当館に初めて来館したという先生から
学校での利用はないものの、個人的には企画展ごとにいらしているという先生
そして、学校で毎年利用している先生まで、
学校の事情もあって、美術館と先生との距離はいろいろ。

学校での利用が前提でない先生にも
こうしたプログラムに気軽に参加してもらって
学校での授業のヒントとしても活用していただければ、と思います。
(武)

1osukar.JPG

2オクジョウテイエン.JPG

3tenjishitu .JPG