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2007年9月27日

太郎で授業!

一之江ブログ用.JPG

美術館鑑賞の一環で来館する学校も多いのですが、
この日訪れてくれた、江戸川区一之江小学校4年生81人は、
岡本太郎《明日の神話》で授業をしてくれました。

美術館に来る前に、作品の大きさを予想したり、
描かれた画面の一部を白く抜き、
何が描かれているか想像し描く事前授業を
おこなってきたそうです。

実際に本物の《明日の神話》と対面し、
まずはその大きさに圧倒されていました。
みんなが予想していたよりも、
はるかに大きなサイズでした。

そして、じっくりと作品を鑑賞した後は、
図工担当の先生によるギャラリートークです。
みんなが想像で描いた絵と実際の作品とを見比べながら、
何が描かれているかをじっくりと注目したり、
作品の印象を互いに述べ合いました。

本物を見ながら授業ができるのも、
このミュージアムスクールの醍醐味です。
美術館ならではの鑑賞授業。
今後もどんな授業が誕生するか楽しみです。(G)

2007年9月26日

最近の修学旅行----広島大学附属高等学校

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今日は広島からはるばる高校生が
3人見学に来てくれました。

彼女たちは修学旅行中。
聞くところによると、
当館以外にもディズニーランドや横浜など様々な場所に行くようですが、
美術館訪問は、その中でも特殊な意味を持っているようでした。

「訪問研修」・・・学校から送られてきた依頼状にはそう書かれています。
生徒がそれぞれ興味のある場所を訪ね、
各自が将来の職業について考えるという
キャリア開発の研修なのです。
中には国会議事堂に行く生徒もいるようです。

私の時代は学校が決めたルートをなぞる、
ほぼ先生お任せの京都旅行でしたが、
今はそれぞれが行きたい場所を選択できるなんて
うらやましいです。

それも現場の人と会って交流を図れるなんて、
ある意味とても贅沢な旅行だと思いました。
(手配を行う先生たちの苦労もしのばれます。)

自分たちが選んだ美術館だけあって、
彼女たちは一つ一つの作品との出会いがとても嬉しそうです。

白髪一雄の絵の前では、
「こんなに大量の絵の具。
乾かすのにすごく長い時間がかかりそう。」
スゥ・ドーホーのインスタレーションを見て、
「全体の構想は男の人が考えたかもしれないけれど、
細かな仕上げは女の人も手伝っていると思う。」など鋭い観察眼。
ユニークな反応に一緒に見る私も存分に
楽しませてもらいました。

*写真は美術館のバックヤードをご案内している
 ところです。(C.M.)

一歩一歩着実に

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学校から40分かけて歩いてきてくれた
錦糸小学校の6年生。
先日富士登山を経験したばかりなので、
40分ぐらいはへっちゃらだったとのこと。すごい!

3チームに分かれて作品を鑑賞しました。
美術館に来るのははじめての子がほとんどでしたが、
ひとつひとつの作品に深い興味をもって、
じっくりと鑑賞してくれました。

藤本由紀夫の《Ears with Chair》では
「筒の外側から声を出したくなるかもしれませんが
この作品はそうやるものではなくて、
座って筒を耳に当ててみると普段聞こえている音が変化し、
それにあわせて見える風景がどんな風に変わるかを楽しんでください」
と話すと、どんなふうに変化するのかを
ひとりひとりが一生懸命に感じ取ってくれていました。

岡本太郎の《明日の神話》を題材に事前授業をしてきたそうで
実物を見るまなざしが真剣。
さまざまな生き物を探しながら
画面のすみずみまで鑑賞しおわったときには、
「左端は天国だ」「真ん中は地獄。」
「戦争かな」
という言葉がでていました。

自由鑑賞時間には
先生から配られたワークシートに
《明日の神話》のなかのさまざまな生き物を見つけてメモ。

富士山に登るがごとく、一歩一歩丁寧に積み重ねていくことで、
じっくり鑑賞することができているんだと実感しました。
(武)

2007年9月21日

現代美術館のすみずみまで

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この日、美術館を訪れたのは若杉小学校の5年生。
午前中に「男鹿和雄展」について
ジブリ美術館のスタッフから解説を受けて見学し
お弁当を食べたあとで
常設展示を見学です。

じつは彼らは
去年「アーティストの1日学校訪問」で
荒木珠奈さんが授業をおこなったクラス。
美術館は初めてでも
現代美術は初めてではないのです。
それもあって
どの作品を見ても活発な意見が飛び交います。

スゥ・ドーホーの作品では
じっくり鑑賞し、布を触ってみたあとで
「スゥさんは男性なのか、女性なのか」という話題になりました。
布を縫うという作業や、スゥさんという名前からなのか、
女性だと思っている人は大人の中にもよくいます。
子ども達にスゥさんの写真を見せると
なかなか体格のよい男性なので
意外だと思った人も多いようでした。

子ども達は常設展見学後、
磯辺行久展も見て帰りました。
現代美術漬けの一日だったことでしょう。
12月には学校の展覧会もあるとか。
今日見たことが子ども達の制作のヒントになるといいですね!
(武)

2007年9月19日

悩める高校生!?

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高校3年生といえば、進学はどうしよう?将来何になろう?
などなど、人生の岐路にたたされるときです。
そんな、“悩める”学習院女子高等科3年生
「美学・美術史」選択のみなさんが授業の一環として
当館を活用してくださいました。

授業課題は文化祭で「自分が学芸員になったと仮定し、
空想美術館の企画展を実施する」というもの。
結構本格的な課題です。

実際に現場で働く我々学芸員の仕事内容を知りたいということで、
企画展担当の学芸員と教育普及担当の学芸員が対応し、
展覧会の組み立て方やバックヤードツアー、
そして教育普及の仕事などを講義しました。

みなさん真剣に我々の話に耳を傾け、ノートをとっていました。
また、初めての美術館のバックヤードに少々興奮気味でした。

実際の“現場”を垣間見てもらったことで、彼女達の進路決定に
より具体的な指針を与えることができたのではないでしょうか。

講義終了後に、「私も教育普及の仕事がしたいです」と
声をかけられ、ちょっとうれしくなりました。

みなさん、素敵な文化祭となるようがんばってください!(G)

2007年9月14日

キラキラした目の輝き!

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ここのところ雨や曇り空が続いていましたが、今日は久々に晴れ。
元気いっぱいの墨田区立業平小学校3年生のみなさんが来館してくれました。
半数近くは一度は美術館に来たことがあるそうです。
うれしいですねぇ。

常設展示室に入るや否や目に飛び込んでくるアトリウムのスゥ・ドーホーの作品を見て、
「すごーい!」「きれい!」「ゴージャス!」とおもわず叫ぶ子も。

どの子も眼をキラキラさせながら、展示室の作品と対峙していました。
学校から持参した、感想メモにも一生懸命気になった作品のことを書いたり、
絵を描いたりしていました。

特に岡本太郎《明日の神話》では、その大きさに圧倒されたようで、
みんな一斉にメモをとりだしました。

帰りには、野外彫刻作品のアンソニー・カロ《発見の塔》に
みんなで登って楽しみ、美術館を後にしました。

「次はどんな作品だろう?」とドキドキ、ワクワクしながら
展示室をまわっているみなさんの目の輝きは本当に印象的でした。
ぜひ、また遊びに来てくださいね。(G)

2007年9月13日

ワークシートを片手に

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今日は文京区から第十中学校の一年生が
美術館にやってきました。
中学生というと、青春真っ只中。
人前で意見を言ったり、感情を表すのを恥ずかしがったりする年頃なので、
私たち学芸員も少し気を使います。

ですが、今日の中学生たちは、スゥ・ドーホー、白髪一雄、
岡本太郎、宮島達男の作品を熱心に見つめ、
様々な表情をストレートに表してくれました。
「ああおもしろそうに鑑賞しているな」という気持ちが伝わってきて、
トークをする学芸員としてもとても嬉しいトークでした。
そして引率の先生も、ともに楽しそうに話を聞いてくださっているのも
印象的でした。

トークの後には、40分近くの自由見学時間。
美術の先生が一生懸命に作成したワークシートを片手に
お気に入りの作品を探します。
「印象に残った作品のここが気になったという所を描いてみよう」
というスペースも。
中学生が何を選んだのか、どのようなものが描きだされたのか
結果をうかがうのが楽しみです。(C.M.)

2007年9月12日

岡本太郎探検隊?!

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今日、かなりの雨が降るなかを見学に来てくれたのは
墨田区立中和小学校の4年生。

《明日の神話》の展示室に入ったところで
はじめに図工担当の渡邊先生から
「今日、みんなは岡本太郎探検隊です。
この作品のことをいろいろと調査して見つけてください!」
というお話が。

みんなは《明日の神話》に何が描かれているのかはもちろんのこと、
壁画の裏側を観察して、番号が書かれていることを見つけたり、
下図を見て画面の下方の炎は下図に描かれていないことに気づいたり。

その後、みんなで話し合いながら改めて壁画を鑑賞。
「いろんな生き物が逃げている」
「生き物達は何かに襲われているみたいだ」
「いや、生き物が襲いかかっているのかも」
「悪い空気が全体的に漂ってる」
「戦争?」
「真ん中のガイコツが悪のかたまりなんだ」
「ガイコツは人みたいだけど、人間じゃなさそう」
「ガイコツはムシみたいにも見える」
「ガイコツはいろんなものの骨の集まった姿かもしれない」
「そういえば両端から白いものが真ん中に吸い寄せられているみたいだ」
「でも、右端から左端に物語が進んでいるようにもみえるよ」
「いや、左端が始まりかもしれない」
「左の平和な世界が始まりで、悪い妖怪達がやってきて戦いがおきた。
でも最後に右端のところで悪いやつらは逃げていってるのかも」
などなど、じつに様々な見方を教えてもらえました。

みんなは、次回の図工の時間に
この《明日の神話》をもとに授業をするのだそうです。
感性豊かなこどもたち。
どんな制作になるのかとても気になります。
(武)

2007年9月11日

雨ニモマケズ

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今日は港区立赤羽小学校の4年生が来てくれました!
今日は朝からどんよりとした曇り空でしたが、
子ども達が大江戸線から美術館に向かう道中で雨が降り出し、
雨にぬれてしまった子もいました。

美術館に到着後、まずは講堂で映像をみました。
映像の途中で
スゥ・ドーホーの布の質感や
白髪一雄の制作方法について質問をしてみると
みんな手を挙げて積極的に答えてくれました。

じつは
彼らはこの美術館に学校のみんなで来るのは
今日が初めてではないのです。
去年みんなが3年生のときにも
カルティエ展を見に来てくれていました。
「ビーズの庭」「大きな女の人」、そして
「途切れ途切れに流れるボクシングの映像」など、
そのときに見たもののことも、みんなすごく良く覚えていました!

講堂で映像を見た後は
実物に出会いに展示室へ。
さっき映像で見た作品のヒントをもとに、
それぞれの作品をじっくり見てくれました。
今日見た「水の中に浮かぶ門」や
「巨大なガイコツの絵」や
「本物そっくりに描かれた水滴の絵」のことも
ずっと覚えていてくれるかな?

去年の様子はこちら
http://www.mot-art-museum.jp/blog/edu/2006/06/post_8.html

(武)