ポストモダン・アートの「装飾」とは?

第36回MOT美術館講座の取(とり)をつとめるのはお茶の水女子大学助教授の天野知香先生です。アンリ・マティスと19世紀後半から20世紀初頭のフランス美術を専門とされています。
先にご講演いただいた鶴岡真弓先生は「装飾」を壮大な文明史の視点から語っていただきましたが、天野先生は装飾を対照的なアプローチで研究されています。「装飾」をとおして産業と芸術が融合の可能性を模索していた19世紀後半から20世紀の時代を見事に浮き彫りにしたご著書の『装飾/芸術 19-20世紀のフランスにおける「芸術」の位相』(ブリュッケ)は同時代の美術を研究する人には必読の書と言えるでしょう。
今回はポストモダン時代のアートまで視野を広げてご講演いただきます。果たして、アール・ヌーヴォーの時代から、ちょうど一世紀後の現在、「装飾」のもつ意味と可能性はいったいどのようなものなのでしょう。新しい刺激に満ちたご講演になると今から楽しみです。 (AS)
写真右は天野先生訳によるデボラ・シルヴァーマン著『アール・ヌーヴォー フランス世紀末と「装飾芸術」の思想』(青土社)。

